稽古十六日目

今日の稽古では前回の反省点でもある、
「まず最初に振り上げる」を意識し、足が先に出ないように気をつけた。


しかし、である。
素振りのときはこれで問題なかったのだが、
いざ踏み込みのときになると、踏み込みの足と振り下ろしの手が一致しない。

すでに振り上げた状態からの踏み込むようにしていたので、
振り上げが遅いということはない。
きっと振り下ろしの手が遅いのだろう。


どうもこれは初心者がぶち当たる壁の1つであるようだ。
参考1:剣道で手と足が合わない・・・・・ - Yahoo!知恵袋
参考2:なぜ踏み込み足が存在するのか?


上記をざっと読んでみた限りでは、
一致しない一番の理由は「体が慣れていない」から。


人は歩くとき、左手を振り上げるのと同時に右足を踏み出す。
剣道の踏み込みはこの動きとは異なるために、体が思うように動かないのだ。


改善策としては「慣れてしまう」ことが一番なのだが、
慣れるために、まず竹刀を持たずに練習するのが良さそうだ。
いきなり面打ちと踏み込みをあわせようと意識すると、
肩や腕に変な力が入ってしまったり、長時間かけて繰り返し練習することが出来ないから。


先生からは主に以下の3つご指摘いただいた。
・へそから出る。走り幅跳びの最後の踏み切りのように。
・気剣体の一致。声を発する、竹刀で相手の面を打つ、踏み込む、この3つすべてが同じタイミングで出るように。
・右足は上にあげず、低く、すり足のように。


稽古後、上記のご指摘を意識し、
一人で踏み込みの練習をしていたのだが、
自分ではタイミングがあってるのかどうか分からない。


鏡を使って一回一回確認し、修正しながら練習しよう。
そうしないとまた変な癖がついてしまう。
ある程度一致してきたと思ったら、先生に見て確認して頂くようにする。


ちなみに、先生から大学の方の稽古にもおいでと誘って頂いた。
稽古の邪魔にならないだろうかという心配はあるものの、
せっかくお声掛けいただいたのでのぞかせて頂こうと思う。

月、水、金、土の16:30からということなので、
さっそく、今週の土曜日、剣道会の稽古の前に参加する。
部長は平田さんという方らしい。石原先生から許可を頂いた旨を伝える。

稽古十五日目

躓いたら基本に立ち返る。
今日の稽古では、それを実感した。


ここ2週間くらい、
踏み込み時に、手と足を一緒に出すということがなかなか出来ずに悩んでいた。


今日の稽古後、
久し振りに石原先生に素振りを見ていただいたわけだが、
先生の第一声が「足を出すのが早い」だった。


まず、その場で振り上げる。
その後で、振り下ろしと右足を一緒に出す。


一番最初に練習した三拍子の素振りを思い出してみると、
たしかに一拍子目はその場で振り上げだ。

慣れてくると、三挙動すべてを一拍子で行うために、
完全に忘れており、最初に右足が前に出てしまっていた。


あー、こんな単純なことだったのか。
しかし、右足を最初に出す癖がついてしまっていたので、
上記のことを意識して、
正面打ち素振りを150本くらいやったら、
ようやく体が覚えてきた。


振り上げてからであれば、
振り下ろしと同じタイミングで右足を出すのは難しくはない。


躓いたときは基本に立ち返る。
当たり前だけど、大切なことを思い出すことが出来た稽古だった。


それと、石原先生からは
「振り下ろすときの腕の高さをもう少しあげろ」というご指摘を頂いた。


自分でも少し低いとは思っていたけれど、
おそらく先生は自分の身長の低さを考慮した上で仰られた一言だったのだと思う。


どんな練習に対しても、
常に目的を持ち、常に試合を意識しなければいけない。

買うのは楽だが、捨てるのは一苦労

男は連れの男に目配せをして、大風呂敷に包み始めた。最後にポツンと言った。「この花器くらいが値がつきます」と。
たった1枚のお札を手に、私はぼうぜんとして、玄関のドアを閉めた。

引用:女の気持ち:思い出の値段 東京都調布市・平賀千鶴子(無職・87歳)- 毎日jp(毎日新聞)

自分もつい最近、リサイクルショップへ家具を売ったので、
この記事が目に留まった。


文面からは悪徳業者のように書かれているが、
どこのリサイクルショップも同じようなものだと思う。


業者からすれば、買い取った不要品がすぐに売れるわけではない。
在庫として抱えることになるし、下手をすれば売れずに赤字だ。
回収にかかるコストも考えると、タダで引き取ったところで黒になるとも限らない。


物を処分するのにお金がかかる時代だ。
不要品を買い取ってもらえるだけでもありがたいことだと思う。


「買い取ってもらえるのならば出来るだけ高値で」と思うのが普通だろう。
しかし、自分のものさしだけで価値を推し量っても、記事の女性のように落胆するだけだ。
そもそも、自分が要らないものを他人が喜んで買い取ってくれること自体稀なことだ。


物を買うのはボタン1つで出来るが、処分するのは一苦労。
処分するときの苦労を想像して、物を買う/買い控えるようにすべきだ。

稽古十三日目&稽古十四日目

昨日の稽古では、主に踏み込みについて意識した。

1つ、腹から出る。
1つ、手と足を一緒に出す。
1つ、左足をすぐに引きつける

しかし、どれか1つを意識すると、他の2つが出来ていないという散々な状態だった。
1つ1つをバラバラに意識するのではなく、
全体を1つの流れとして意識して練習する必要があるなー


あと、先生から肩甲骨あたりの力を抜けと言われた。
自分自身では、力んでいるということになかなか気づけないものだな。


しかし、力を入れるのは簡単だけど、力を抜くっていうのは結構難しい。
特に剣道は、力を入れたり抜いたりを瞬間的に切り替えるスポーツだと最近思う。
どうすればこの力の抜き入れを瞬間的に行えるのか?
筋肉の使い方なのかな?
ちょっと研究が必要だな。



日付変わって今日の稽古では、昨日の反省点を意識し、
肩に無駄な力を入れないことだけを意識した。


意識的に力を抜くことは実践出来たんだけど、
先生から、打ち込みのときの振り上げが小さいといわれてしまった。
ご指摘いただいてから振り上げを大きくしたら、意外にも足と手があうようになった。
無理に手と足をあわせようとするのではなく、基本に忠実になることが大切なのだろうか。


まだまだ基本が出来ていないなーと反省する2日間だった。
この練習は何を目的にやっているのか?
なぜこの方法だとうまくいかないのか?
うまくやるためにはどう工夫すればいいのか?
上級者との経験の差を埋めるためには、誰よりも頭で考えて練習しないといけない。

無駄を省くのと、妥協するのとは違う。

誰もが優先順位というものを持っている。


上手に生きているなーと思う人は、
自分の優先順位を大切にしている人はだと思う。


優先順位の低い事柄を効率よくこなし、
優先順位の高い事柄のための時間を捻出する。
普段からこれが実践出来ている人はよく考えているし、
器用だなと思う。


だけど、自分の優先順位だけを考えている人は、
知らず知らずのうちに周りの反感を買っていることがあるので注意すべきだ。(自分への戒めの意味も込めて)


無駄を省き効率よくこなすことと、
妥協して楽をすることは同義ではない。


妥協すればたしかに時間は生まれるかもしれないが、
そのしわ寄せはかならずやって来る。


それが自分であればまだよいが、
周りの誰かに行っているのであれば、それは他人の時間を奪っていることに他ならない。


うまくいっていると思う時こそ、
周りにに目を向けることが大切だなーと思った今日この頃。

おおかみこどもの雨と雪

観てきた。


映画の途中で涙をすする音が四方から聞こえてきた。
母親の視点で描かれた子育ての葛藤や喜びに共感するお母さんたちの涙だったのだと思う。


途中まで、細田守という1人の男がよくこの映画を描けたなーと思った。
でも、見終わった後は母親に育てられた1人の息子だからこそ描けたんだと思った。
たぶん、女性ではこの話は描けない。


最後に雨が母親のもとから旅立っていくシーンで、
空に向かって力強く遠吠えをする。
細田監督自身を表しているんだろうなーと思った。


それと、この映画は死についても向き合っている。
父親の死、野菜の死、雛の死と、
映画の中で多くの死が出てきた。


死を受け止め、そこから学べというメッセージが、
強くではないけれど、細部から発せられていたように思う。


劇中、花のセリフに「畑を広げなければならない理由が分かりました」とあったけど、
あれはみんなで助け合って生きていくためには、
自分たちのことだけを考えていてはいけないという意味だったんだろう。


子育て、さらには死と生
サマーウォーズ公開後まもなく、
母親を亡くした細田守監督だからこその作品だったと思う。

稽古十一日目&稽古十二日目&おまけ

昨日の稽古で、
上級の先生に「素振りが形になってきましたね」なんて言われて上機嫌です。
自分でもそういう感じはしていただけに“よしっ”て感じ。


ただ、昨日&今日の稽古で共通して指摘されたことが1つ。
相手に面を打ち込むとき、
右足の踏み込みと竹刀の振り下ろしがあっていないと。


目の前の池を飛び越えるように、
左足で蹴り、大きく右足を出す。
そして右足を踏み込むのと同時に打ち込む。


おそらく腕が振り遅れているんだと思う。
普段の素振りでも、振り上げから振り下ろしまでを速くして、
足の踏み込みと竹刀の振り下ろしが一致するよう意識しよう。


稽古以外の報告が2つ。


1つは肉刺の話(なんか恒例になってきたなー)。
左手、両足ともに肉刺&水膨れがやばい。
特に左手の痛みをかばうようにして右手に力が入ってしまうので、
せっかく形になってきた素振りが悪い方向へいってしまうのではないかと不安。
初心者ならではの悩みというべきか。


もう1つは道着と袴を買ったこと。
実は今まで、普通にサッカーとかやる格好でやっていたのだけれど、
そろそろ2ヶ月になるし、バイト代も入ったし、自分へのご褒美ということで。
いやー次回の稽古が楽しみっすね。