星を追う子ども

この予告編見た次の日にTSUTAYAでレンタル.
Amazonで叩かれていたので,少し身構えていたわけだけど,
想像以上でびっくりした.


レビューにも書かれているけど,
多くのジブリ作品という素材を料理して出来上がったような作品だった.
でも,それでもいいと思う.


レシピ(脚本)自体はオリジナルだし,
様々なスパイス(声優,十八番の背景絵,天門と熊木杏里)は素材を存分に引き出している.
それでいて,互いの良さを邪魔していない.


新海さんはインタビューで,
この映画について次のように話していた.

価値観の押しつけをやめた.
“人が必死に生きる姿”を見せるという作品を作った.

どこかで聞いたことがあるようなないようなコメント.


この映画もきっとそうで,
観た人はきっと「どこかで観たことがあるようなないような」と言うだろう.
でもきっと,どんなにいいものでもそういう見方はできてしまうんだと思う.


「このカレー,どこかで食べたことがある味がする」
どこかで食べたのかもしれないし,そんな気がするだけなのかもしれない.
グルメリポーターでも何でもない僕らは,そのカレーの味を的確に表現できないので,
過去の記憶から似たようなカレーを食べたときの感想をひっぱり出そうとしている.


でも,そんなにうまい表現をしようと頭をこねくり回すのはやめて,
目の前のカレーが美味しいのだから,素直に「おいしい」と言えばいいのだと思う.
まぁ,その番組を見てる人からすればつまらないコメントなんだろうけど(苦笑


個人的には後味もすっきりしていてとても美味しかったですよ.
ご馳走様です.