ライト,ついてますか
- 作者: ドナルド・C・ゴース,G.M.ワインバーグ,木村泉
- 出版社/メーカー: 共立出版
- 発売日: 1987/10
- メディア: 単行本
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問題発見について考えたことなどなかったので,とても刺激的だった.
また,この本を読んだ後から,“問題”についてかなり意識できるようになった.
自分用メモとしてまとめておく.
問題とは何か?
問題とは,望まれた事柄と認識された事柄の間の相違である.
改めて“問題”の定義を知ることで,自分で問題を定義できる(定義しようと意識する)ようになる.
また問題解決に集中しているときでも
自分は何を解いているのか
を常に自問しなければならない.
なぜなら,問題解決に集中するあまり,
いつの間にか別の問題に熱中し始める危険があるからだ.
解法を問題の定義と取り違えるな.
ことにその解法が自分の解法であるときには注意.
問題を取り違えないという点において,問題を正しく認識することは重要である.
問題を正しく認識するための1つの方法として
「問題定義らしきものに対して言葉遊び攻撃をしかけてみる」という方法がある.
言葉遊び攻撃の例
- 強調の置き場所を変えてみる
- 肯定を否定に,否定を肯定に変えてみる
- mayをmustに,mustをmayに変えてみる
- andをorに,orをandに変えてみる
- 言葉を式に,式を言葉に変えてみる
- youをmeに,meをyouに変えてみる
それは誰の問題か?
他人が自分の問題を自分で完全に解けるときに,それを解いてやろうとするな
問題解決は楽しいものだ.
自分の問題ではないにも関わらず,
人からその楽しみを奪ってはいけない.
しかし,時に問題を一人で抱え込むのがつらくなったら,
問題をみんなの問題にしてしまえば,
問題解決者は一人ではなくなる.
もしある人物が問題に関係があって,
しかもその問題を抱えていないなら,何かをやってそれをその人物の問題にしてしまおう
しかし時には,「これは誰の問題か?」という問に対して,「それは私の問題だ」と定義してみよう.
私たちが私たちの問題に対して,
あたかも自分だけの問題であるかのような視点を持つことで,
「自分に何かできること」を思いつくかもしれない.
変化のために自分を責めてみよう,たとえほんの一瞬でも
実際,私たち1人1人の問題定義が間違っていることもある.
問題を定義したら次に「この問題はどこから来たか?」を自問してみよう.
問題の出所はもっともしばしばわれわれ自身の中にある
問題解決にあたって
問題定義の後に「この問題はどこから来たか?」について自問するとき,
場合によって,その質問は「この問題は誰が私によこしたか?」と言い換えることもできる.
誰がこの問題をよこしたか?
それは私をどうしようというのか?
このことを考えることで,求められていない問題解決に無駄な時間を割くことを避けることができる.